細気管支炎

 RSウイルスという名前の風邪のウイルスなどに感染し、鼻水が出たり、咳き込んで息苦しくなる赤ちゃん特有の病気です。冬場に多くみられます。熱が出た り、鼻水・鼻づまり、咳などの風邪症状で始まり、次第に咳が激しくなり、ゼロゼロと苦しそうな息をする様になります。重症になれば入院が必要となります。 6ヶ月未満の赤ちゃん(特に3ヶ月未満の赤ちゃん)が重症になり易い傾向があります。低出生体重児(生まれたときの体重が極端に少なかった赤ちゃん)や心 臓の悪い赤ちゃんも重症化し易いので特に注意が必要です。
  一般的には咳や鼻水、鼻づまりに対する治療で改善することが多いのですが、まれに重症になることがあり、その時には酸素投与や点滴を行ったり、稀に人工呼吸器が必要となることがあります。
  息が苦しそうな時には背中をやさしくたたいたり、体を起こすように抱っこしてあげて下さい。鼻水・鼻づまりが強い時には鼻水を吸い取ってあげて下さい。特 に授乳直前に鼻水を吸ってあげると母乳やミルクが飲み易くなり、飲む量が増えるでしょう。母乳やミルクは1回量を少なくして、回数を増やしましょう。部屋 が乾燥しないように加湿器などを使って加湿するなど工夫しましょう。病状の進行を把握するため、主治医の指示に従って受診しましょう。
  顔色が悪く、ゼロゼロやヒューヒューといった呼吸の音が強く、息苦しそうであったり、胸やお腹をペコペコさせて呼吸を苦しそうにしていたり、母乳やミルクを飲む量が少なくなってきた場合は入院が必要となってきますので早目に小児科を受診しましょう。
  病気になったお子さんの身近にいたり、鼻水や痰などを触ってそのままにすると感染し易くなりますので、手洗いやうがいをしっかりしてお母さんの予防に努めましょう。