クループ

 風邪をひいた時に、喉の奥で声を出すところ(声帯)の周りが腫れて息がしにくくなる病気です。声がかすれたり、出なくなったりして、犬の遠吠えやオット セイが鳴くような咳が突然始まるのが特徴的です。ひどくなると息がしにくくなり、息を吸う時にもヒューと笛を吹くような音(吸気性喘鳴と呼びます)がする ようになり、苦しがります。夜間にひどくなることが多いので注意が必要です。
  治療は喉の腫れを退かせる薬を霧状にして吸入します。吸入は薬が直接喉に届き効果的です。また飲み薬を使うときもあります。吸入で良くならず、息苦しい時には入院が必要です。
  家庭では適当な湿度を保つように留意しましょう。やかんで湯気を立てたり、加湿器を使ったり、洗濯物を室内で干すなどして室内の空気を湿らせておくことが 大切です。泣くとさらに悪くなりますので、抱っこしたり、あやしたり、気をまぎれさせたりして泣かせないように工夫しましょう。
咳き込む時は食べたものや飲んだものを吐くことがよくあります。そんなときは温かい飲み物を少しずつこまめに飲ませてください。食事は息苦しさがなくなったら、欲しがるものを食べさせてあげてください。息苦しい時や熱が高い時は入浴を控えましょう。
  息苦しくて眠れない時や顔色が悪く元気がなくなってきた時には、急いで小児科医のいる病院を受診しましょう。