ぞうさんひろば

小児におけるCOVID-19感染の状況
2022/09/02(金)
小児におけるCOVID-19感染者の95%以上は軽症ですが、クループ症候群、肺炎、けいれん、嘔吐・脱水などの中東省や、小児多系統炎症性症候群(川崎病に似た症状を呈する重篤疾患)、脳症、心筋炎が報告されています。
国内における10歳未満および10代のCOVID-19による死亡報告者数はオミクロン株流行以前(2021年末まで)は0例と3例でしたが、オミクロン株流行以降わずか7か月間で、10歳未満8例と10代6例の死亡が報告されています。また、20歳未満における累積死亡数は17例と増加しています。(2022年7月26日現在)
またCOVID-19流行初期は感染者全体に占める小児の割合は低かったが、2022年1月以降は10歳未満が10~20%程度、10代を含めると30%程度と増加しています。
現在流行しているオミクロン株は発熱頻度が高く、熱性けいれん、咽頭痛、嘔吐の報告数が多いようです。2歳未満と基礎疾患のある小児患者に重症化リスクが増加するとの報告もあります。
流行が長期化することで小児に与える直接的・間接的な影響が大きくなっています。さらに小児患者数の増加に伴い、保育施設、学校、学級閉鎖の数が増加しています。オミクロン株流行以前は周囲の成人から感染することが多かったのですが、オミクロン株流行以降は小児同士で感染する機会が増加しています。さらに感染源不明の小児例は、オミクロン株流行以降2割を超え、直近2か月においては約3割を占めるに至っています。