ぞうさんひろば

<新型コロナウイルス感染症について>
2021/01/12(火)
新型コロナウイルス感染症
「正式名称:コロナウイルス感染症2019(COVID-19)」
について、これまでに解ってきたことを整理してお知らせします。

一昨年12月に中国湖北省武漢市で発生し、全世界に拡大してパンデミックを起こしています。コロナウイルスは一般的にに風邪の原因となるウイルスの仲間の一つです。コロナウイルスの中には重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)のように重篤な疾患を引き起こすものもあり注意が必要です。

今回の新型コロナウイルスも肺炎を初めとする重篤な疾患を引き起こし、多くの人々(特に高齢者や肥満糖尿病、高血圧など慢性の病気を持っている人)が亡くなっています。
しかし、幸いにも小児のCOVID-19は当初考えられていたよりも、成人に比べると感染しにくい可能性が示唆されています。死亡率も低く感染しても無症状であったり、軽症に経過することがほとんどの様です。
(欧米では年長児に川崎病類似の症状を呈する重篤なCOVID19関連小児多系統炎症性症候群がごくまれに報告されています)
小児感染者の大部分は家族内感染であり、小児からの感染のひろがりは少ないといわれ、学校や幼稚園でのクラスターは少ない様です。最近、イギリスで感染力が強いCOVID-19ウイルスの変異種が猛威を振るっています。小児も罹り易いのではないかと危惧されています。

鼻咽頭ぬぐい検体から抗原検出、鼻咽頭ぬぐい検体および唾液のPCR検査で診断されています。最近、便から長期に渡りウイルスが検出される事が解ってきました。
治療はほとんどが成人に比べ軽症であることより経過観察もしくは対症療法が行われています。成人では抗ウイルス薬のレムデシベルと副腎皮質ステロイドのデキサメタゾンの有効性が示されています。小児では使用経験が少なく、有効性と安全性のデータは十分ではありません。現在のところ母乳を介して感染
したという報告はありません。
定期予防接種については、COVID-19に感染した場合、症状消失後2~4週間程を空けるのが目安となると現段階では考えられています。
未だ有効な治療が確立されていない現在、最も重要なことは予防です。
感染対策の基本は咳エチケットと手の清潔です。COVID-19ウイルスの感染は飛沫感染が主で、咳やくしゃみによりウイルスがひろがります。従って、マスクや手洗いなどの感染対策が有効です。もっとも重要なことは手を清潔にすることです。感染者のくしゃみや咳、つば等と一緒にウイルスが放出され、そのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染します。さらに感染者がくしゃみや咳、鼻水を手で押さえた後に、その手で周りの物に触れるとその表面はウイルスで汚染されます。
ドアノブや手すりなど不特定多数の人が触れると自分の手にもウイルスが付着する可能性あります。マスクを着用していてもウイルスで汚染した手指で目、鼻、口などに触れるとその粘膜から感染する可能性があります。
帰宅時や食事前にはこまめに手を洗いましょう。
また、マスクの着用の効果が再認識されました。マスク着用者はマスクをしていない人より感染する率が少なく、かつ重症になる人も少なかったと報告されています。
しかし、小児科学会では乳幼児は年長児より軌道が狭く、マスクにより呼吸が妨げられる可能性があるので、2歳未満の乳幼児にはマスク着用をしない様に勧告しています。

十分な睡眠とバランスの取れた食事で体力をつけてウイルスに打ち勝ちましょう!!