ぞうさんひろば

ぞうさん通信8月号
2018/08/01(水)

 台風一過、猛暑は少し和らぐかと思われましたが、以前の猛暑が戻ってきています。熱中症に注意し、体調管理に万全を期しましょう。
 全県的には感染症胃腸炎および、手足口病、ヘルパンギーナが流行しています。
手足口病はピークを越えたようですが、ヘルパンギーナは増えてきています。学校および幼稚園は夏休みなどで保育園のみの情報となりますが、学校欠席者情報収集システムによると手足口病およびヘルパンギーナ、流行性角結膜炎、水痘が多く報告されています。当院においても手足口病はピークを越えたように思われますが、最近1週間位でヘルパンギーナが増えてきました。感染性胃腸炎は相変わらず見られ、時々流行性耳下腺炎(おたふく風邪)もあります。
最近、熱中症様の症状を訴え時々来院されます。熱中症予防に努めて下さい。


<ヘルパンギーナ>
 コクサッキーウイルスによる夏風邪の代表的な病気です。
 突然の発熱に続き喉の奥の方の粘膜(軟口蓋)に赤い小さな水泡が出来るのが特徴です。水泡が破れアフタ(潰瘍)になると喉の痛みを訴えます。痛みのために物を飲み込むのが辛くなり食欲も低下します。熱は1-2日で下がる場合が多い様です。
 脱水にならないように注意しましょう。卵や牛乳にアレルギーがなければ、プリンやアイスクリーム等が食べ易いようです。食べられるものを摂らせて下さい。
 治療は対処療法が主なものです。
 口の中の痛みが強く、水分があまり摂れない時や高い熱が3日以上続く場合、元気がなくぐったりしてきた場合には受診しましょう。特に頭痛が強く、吐き気がある場合には髄膜炎を合併した可能性がありますので早い目に受診しましょう。
 手足口病と同様、主な症状が消えた後もウイルスが便に排泄される事がありますが、登校・登園についての明確な規定はなく、本人の症状によって判断されます。


<熱中症に注意>
 真夏日に締め切った車の中で寝かされていた乳幼児が亡くなったり、
炎天下での激しい運動中に子どもが倒れたりするように、暑い環境において体が適応出来なくなり、種々の機能障害が生じてくる症状を熱中症と言います。以前は日射病や熱射病とも言われていました。高温・多湿の環境で、水分の補給を行わずに過激な運動を続けると発汗による熱の放散が間に合わず、体温のコントロールが出来なくなります。軽症例では体温が40℃を越えることはありませんが、めまい、頭痛、腹痛、全身のだるさを訴え、顔色不良、こむら返りや不穏状態などを呈します。重症例では40℃以上の高温となり、汗が出なくなり、けいれんを起こしたり、ボゥーとしたり、意識が無くなる等の中枢神経症状が出現します。適切な治療が行われないと脳神経の障害や肝臓障害、腎臓障害などの内臓障害、血液凝固機能の障害、筋肉の融解が起こり重篤な症状に陥り、死に至ることもあります。
 軽症例では木陰などの涼しい場所へ移し、風を送って体を冷やし、イオン飲料水を飲ませれば回復します。しばらく経っても回復しない場合は病院を受診しましょう。重症例では生命の危険が迫っていますので救急車で病院へ行って下さい。
 最も大切なことは予防です。日中出かける時は帽子をかぶり、風通しの良い涼しい服装をしましょう。炎天下での激しい運動は避け、汗に失われた水分を塩分をイオン飲料水などで十分に補給しましょう。日中車に赤ちゃんや幼児を置き去りにしないで下さい。ベビーカーは地面に近く、地面からの照り返しが強いため注意が必要です。